会社員のひざ痛

36歳 会社員の症例

 

半年前くらいからひざが痛い。病院に行くとレントゲンでは構造以上は見られないが、加齢によるものではないかと診察を受けました。

この方、36歳、加齢によるものなのでしょうか?

 

膝を曲げてみると、かかとがお尻につくくらいまでは曲がります。そんなに固い感じがしない。

膝側面、膝内側が痛いわけでもない。

 

可動域があって、それでも痛い。しかも側面が痛いわけでもないとしたら、当院ではまずお腹や肩を疑います。

 

痛みからさかのぼっていきます。

筋肉性の痛み、別の筋肉が原因の関連痛などを疑います。

 

膝に関係のある筋肉、今回は太もも前側、大腿四頭筋の緊張を疑います。大腿四頭筋は骨盤辺りから、靭帯をへて、膝皿の下を通過して、ひざ下の脛骨と言う骨の粗面へと続きます。

これがとても怪しい。抑えると激痛です。この大腿四頭筋に関連のある筋肉、お腹を疑います。

大腰筋と言う背骨と大腿骨でつながる筋肉に圧痛がある。おそらくこれの関連痛ではないか??

 

今回の大腰筋の圧痛の原因は、いつもながら上半身、特に腕のねじれが関係します。

 

腕を内側にねじって作業する→肘が内側にねじれる→肩が横から見て前方へ出てくる→上半身が前方へ倒れていく→肋骨が下がる→お腹が縮んで血行が悪くなる→大腰筋が縮んで凝る→大腿四頭筋に関連痛がでる

→膝の中心が痛くなる。

 

恐らくこういう感じではないだろうか?

 

それを説明して、施術スタートです。

 

まず、仰向けに寝てもらって、腕のねじれを取って、肩の施術をします。その時点で大腰筋を触診してみると最初より痛みが緩和していました。

大腿四頭筋はこの時点で痛みが無い状態に。

後は股関節の調整、足首の調整、お腹の調整、最後に骨盤を調整

 

終了後、痛みが全くなくなったとの事。

 

ただ、根本は、前傾になる姿勢にあると思いますので、数回の矯正が必要になる為、通院をお勧めしました。

案の定初回の翌日にはほぼ痛みが戻ってしまったとの事。

週一で6回程かかりましたが今は全く痛く無く、今後はメンテナンス等で通院されるとの事。

 

今回の様に、と言うか毎回ですが、痛いところには原因は無かったみたいです。

いかに痛いところから離れて施術を進めて行くかが改善のカギだと思います。

 

同じように膝痛をお持ちの方が居られましたら是非一度ご相談ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です