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いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
豊中カイロプラクティック整体院、院長の山本です。
今日はクライアントから多い質問なのですが、
整体後は調子がいいのに最初のころはなぜすぐ症状が戻ってしまうのかという事に関して記事にしてみました。
なぜ通院する必要があるのか。
その問いの答えにもなりますね。
整体を受けているのになんで症状をぶり返すのか。
当院でも良くあることなのですが、
施術の後には痛みがほとんどないのに、
次回来院時にはまた少し戻っている。
特に初回施術の後は、次回来院時に痛みが半分くらい戻ることもザラです。
「終わったときはもう治ったと思ったのに、次の日にまた少し痛くなった！！」
こんな方は意外と多いんですよね。
一旦良くなったと感じて期待した分ショックですよね。
でもやっぱりそんなにうまい話はないんですよ(^^;)
これは実は当たり前の事で、
この戻りが無くなる状態にする、
良い状態を習慣化していくために最低限回数がかかってしまうんですよね。
この戻りの現象には恒常性維持機能(ホメオスタシス)が関係しています。
恒常性維持機能(ホメオスタシス)に関して
身体は恒常性維持機能(ホメオスタシス)が備わっています。
恒常性維持機能の概説としては、
生物のもつ重要な性質のひとつで生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず
生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す。
生物が生物である要件のひとつであるほか健康を定義する重要な要素でもある。
恒常性が保たれるためにはこれらが変化したとき、それを元に戻そうとする作用、
すなわち生じた変化を打ち消す向きの変化を生む働きが存在しなければならない。
これは、負のフィードバック作用と呼ばれる。
この作用を主に司っているのが間脳視床下部であり、
その指令の伝達網の役割を自律神経系や内分泌系(ホルモン分泌)が担っている。
(wikipediaから)
わかりやすいのは、
例えば常に体温を一定に保とうとする働きも恒常性維持機能による作用です。
その他、血圧や体液の浸透圧、病原菌などの排除、傷の修復などもそうです。
整体を受けた後も当然働く恒常性維持機能
整体を受けた直後は身体は本来あるべき状態へ変化しています。
ですが、
この恒常性維持機能はその変化が良い悪い関係なく、
整体を受ける前の身体に戻そうとします。
これが、痛みや症状をぶり返す原因です。
そして、
良い状態が習慣化されにくい、特に１回目の後の戻りが一番大きいと思います。
これは長年の症状や、
重度の症状ほど顕著に出やすいです。
長い年月をかけて癖付いた、さらに症状の重いものほど、
一回の施術の変化は大きいのですが、分だけ恒常性維持機能が働いてしまいます。
整体院は何も売り上げだけ上げたいから通ってほしいと言っているわけではありません。
特に当院は、
その場で変化を出すことが目的ではなく痛くない状態をキープしていくことが目標です。
それが「改善」とか「完治」ととらえています。
なので、慢性症状や重度の症状に関しては良い状態を習慣化する為には、
できれば５～１０回をめどに通ってもらいたいと思っています。
そのくらいはかかると思います。
その間に症状の緩和は当然の事、
通院感覚を開けても自分でその状態を維持できる方法まで提供しています。
このように、
生きていく中で欠かせないこの恒常性維持機能ですが、
症状を改善していく壁にもなってしまうことも。
でもその機能が発動しにくい状態で上手く身体を良くしていくためのポイントがいくつかあります。
最短で良い状態の身体を習慣付ける方法をご紹介します(^^)
強い刺激の施術は避ける。弱い刺激は恒常性維持機能が働きにくい。
強い刺激を与える様な施術は、
身体に急激な変化を出してしまうので恒常性維持機能が働きやすいと言われています。
整体後、体内の組織は「元のあるべき状態」へと変化していきます。
その際に、発生した老廃物などを体外へ排出しようとする働きが起こります。
これが好転反応と呼ばれる働きであり、自己治癒力が活性化する過程で起こる現象です。
だるさや倦怠感を伴うこの好転反応ですが、
毎回施術後にこの反応が出ているとしたら、
その施術の刺激が強すぎるのかもしれません。
２，３日その症状が出る方もいます。
正直そうなると毎回しんどいですよね(^^;)
かといって、しっかり変化を出して、良い状態を習慣化させたいものです。
ただ、過度な刺激を与えずに身体に変化を出すことは実は可能なのです。
刺激としては物足らないとしても、身体はちゃんと変化してくれます。
早い段階で良い状態を維持できるようにしていくために、
この様な刺激の少ない、でも変化がしっかり感じられる施術が大事だと思います。
自宅でもコツコツケアに取り組む。
そしてもう一つ大事なのは、
良い状態をスタンダードに持っていくために、そしてその状態を習慣化する為に、
出来るだけ施術後の良い状態の身体を崩さない努力が大切です。
悪い状態の身体を施術で変化させても恒常性維持機能ですぐ戻ってしまうのであれば、
逆に良い状態が当たり前になってしまえば、
少々身体が悪くなっても恒常性維持機能で良い状態に自然と戻れるようになります。
この状態が改善や完治の状態だと思います。
大事なのは、ブログでも度々訴えている自宅での自力ケアです。
自宅でケアをコツコツやりながら、次の来院につなげる。
そして、ちょっとでも良い状態で次の施術を受ける。
そしてさらに良い状態になり、また自宅でのケアも続ける。
これを繰り返します。
テレビや雑誌などで紹介されている「過度な」筋トレやストレッチは、
その場で急激に体を変化させてしまうものが多く、
またどのぐらいの強さで、またどのくらいの頻度で、と言ったものが明確でありません。
こんなケアほど刺激量が多くなってしまい、
恒常性維持機能が働いて次の日など筋肉痛やだるさなどを誘発することもあるのでは
と考えています。
テレビで紹介されていたから。本が売れていたから。
こんな理由で様々な取り組みをされる方が多いですが、
効果がある人ともちろんそうでない人がいますし、
そもそも自分にとって効果的かは素人では判断できないような気がします。
人によっては思いっきり悪化させてしまうこともあります。
自宅でのケアに関しては、
今利用している整体院の施術で効果が感じられたのであれば、
その施術の効果を再現できるストレッチや体操などができればベストです。
当院ももちろんですが、
こだわりをもってクライアントと接している整体院はアドバイスや自力ケアに関して
その人の症状に的確に合うものを提案できると思います。
もちろん自力で行ってもらうケアですので、
整体院の施術の効果を１００％再現は難しいと思いますが、
施術よりもさらに弱い刺激で身体を緩く整え続ける。
こうすると、恒常性維持機能が働きにくく短期間での症状改善に効果的です。
この様に、
症状を改善していくうえで少しやっかいになることもある恒常性維持機能ですが、
それを最終的には味方にできるように、
そしてスムーズに改善まで導いていけたらと考えています。
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