56歳、男性の症例。
つい最近坐骨神経痛と診断されたが、どうもそうではない症状の症例ブログを書きましたが、タイミングよく別に坐骨神経痛と診断された方が来られましたので紹介します。
今回は右お尻から足首にかけてのしびれがあり、やっぱり坐骨神経痛と診断された方が来られました。
通院はしてるものの、しびれが一向に良くならず、特にひざ下、ふくらはぎのしびれが強すぎて我慢できないとの事。
右足はそんな状態なので、歩くのが本当に大変との事でした。
検査すると腰の骨の変異と右お尻の緊張が確認できました。 日常生活からくる骨盤、背骨の歪み、その影響でお尻の中でも骨盤の中心にある仙骨と言う骨と大腿骨でつながった梨状筋と言う筋肉が緊張していました。
腰骨から梨状筋の下を坐骨神経が通過していますので、今回のケースは梨状筋が張って坐骨神経に触れてしまいしびれるのが原因だと考えます。 ただ、ひざ下は別です。今回骨盤や梨状筋の施術をしても、膝から上は改善してもひざ下は改善しないでしょう。
今回のひざ下、ふくらはぎのしびれは、足首と連動したふくらはぎの緊張が原因だからです。 足首の屈曲、進展によって、ふくらはぎが伸縮します。足首が固いと、この運動が不十分になりますので、伸縮性の失ったふくらはぎは血流も悪くなり、コリます。 これがひどい人は、慢性的なふくらはぎ痛やしびれが出てきます。 検査してみると、足首特に屈曲がほとんどできません。ふくらはぎを触ってみると相当痛みがあります。おそらくひざ下はこれが原因だと断定しました。
施術としては、まずは骨盤を中心に全身の軸を整えて、sotで骨盤矯正、梨状筋の調整を行いました。ここでしびれの確認です。 やっぱりひざ下は変化なし。膝から上は3分の1くらいになったそう。
なので、脚の土踏まずを利用して、ふくらはぎの緊張をとります。ふくらはぎを揉んでもあまり効果が無い為です。その後は足首の可動を調整して終了。
なかなか1回で万全にするのは難しいですが、ほとんど違和感なく歩行が可能になり、本人も喜んでいました。
このような、ふくらはぎが過緊張してる方は足の吊りグセ、いわゆるこむら返りを頻発します。なお、血流やリンパも滞り、冷え性やむくみなどを起こします。
年配の方は、ふくらはぎの伸縮不足で血流が悪くなると血圧が上がる原因にもなります。
ふくらはぎは本当に重要。 今回もあらためて思いました。
5,6回の施術でかなり改善できると思います。患者さんと一緒にがんばります(^^)
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