O脚矯正の前に…

31歳 女性 飲食店勤務

 

今回はO脚矯正で来院されました。

10代のころからずっと気になっていて、いろいろなところで矯正を繰り返すもあまり効果が無かったと仰います。

そう言われたらプレッシャーなのですが、とにかく体のバランスを見てみる。そうすると仰る通り両足の間にかなり開きがあります。

 

当院の考え方は、骨の変形を覗き、O脚は足だけの問題では無いと言う事です。

ホームページにも記載していますが、骨格、特に骨盤のバランスが重要で、これを無視して足だけを矯正するのはあまり効果無いと考えています。それどころか危険だと思っています。

まずO脚の方は骨盤全体が後傾しています。後傾すると大腿骨の付け根が外側に飛び出る力が働き、膝が曲がりながら、体重が足の外側に逃げていきます。

ためしに横から両腸骨(骨盤の左右の骨)、両足の付け根部分に手を当てて骨盤全体を後ろに傾ける動きをしてもらうと解ります。膝が曲がり力は内から外へ逃げていきます。ちょうどO脚になるような力のかかり方になります。

当然力が外に逃げてしまうとバランスが保てません。そうなると膝から下は内側に力をかけてバランスを保とうとします。

このまま長い年月でO脚へとなっていきます。

逆に骨盤全体が前傾しすぎて反り腰気味の人はX脚気味な人が多い気がします。

 

この様に、O脚に関しては、例えば股関節だけや膝から下だけを矯正しても、骨盤や骨格と絡めてやらないとあまり効果は無いし、その場で縮まってもまたすぐに戻ってしまうと私は考えています。

この考えを説明したうえで、この方も納得して下さった為施術をせていただくことに。

 

骨盤が後傾すると上半身も猫背に、巻き込み方になりがちで肩こりや腰痛、首痛の原因にもなります。それも意識しながら施術していきます。

いつもの事ですが、まずSOTで骨盤を中心に全身のバランスを整えます。特に骨盤の後傾を意識しながら、前傾する側へと力がかかる様に調整していきます。

矯正した瞬間両肩がフニャフニャに。これは背骨がある程度まっすぐになったことを意味します。姿勢もある程度は効果があったはず。

その後に横向きで飛び出た股関節を優しく調整していきます。

この時点で立ってみるとさっきは両膝間が私の指で約5本分ほどの開きがあったのが、これだけで3本がきついくらいまでになりました。

その後は膝から下を調整して、その日は2本半くらいまで。

今回はこれで終了です。

可能性を感じていただけたのか、引き続き来院されるとの事。

今回驚いていたのが、O脚目的で来院したのに肩や腰が軽くなったという事みたいです。

施術は、ある1か所に集中して行っているつもりでもその都度、色々な場所に影響を与えています。

身体は繋がっているからです。だから、O脚施術目的の骨盤矯正でも、足以外にも良い効果がでても何ら不思議ではありません。

今後も頑張って施術していきます!

 

 

 

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