背面の収縮から来る腰痛

34歳 主婦の症例。

 

6年前、お子さんを出産されてから、慢性的な腰痛に悩まれていました。

当院に来る前は、カイロ、整体、整形外科、マッサージ、ハリ、等色々試されたそう。骨盤矯正なども頻繁にしてきたが症状が戻る。どうして?

当院が着目したのは、この方の両腕でした。極端に内側に捻じれています。

頻繁に書く事なのですが、人間は手で行う日常の動作を腕を内側に捻じりながら行います。外側に捻じって作業することはあまりありません。

内側に捻じって作業していると、捻じれが肩、肩甲骨まで伝わります。そうすると横から見ると肩が前に引っ張られて、そのせいで肩甲骨が外側に移動して、背中が丸くなります。そうすると、腰やお尻の筋肉までも引っ張られます。

 

骨盤も矯正してきたらしいのですが、今現在もずれていました。

骨盤がずれると、太ももの後ろ側、ハムストリング付近が縮みます。それが癖づくと、足側から骨盤を常に引っ張る力が加わります。

この引っ張る力、腰も、それより上も引っ張ります。

 

今回の腰痛、どういう事かと言うと、腕からの上半身の引っ張り、骨盤以下の下半身からの引っ張りがあります。

様は上から下から、綱引きしてる感じでそれがたまたま腰に出ていると考えました。

なので、背面を緩めると絶対楽になるはずです。腰には触りません。あくまで痛みの直接原因であり、根本原因ではありません。

 

さて施術、まず、上半身の緊張を取ります。今回は腕の捻じれを取れば、それは解消するはず。という事で、肘、手首と捻じれを取りました。巻き込み肩に関してはその施術をしました。これで、腰がかなり楽に。

その後は骨盤を中心に下半身を整えていきます。いつもの様にSOTです。

矯正終了後、腰は全く痛みは無くなりました。このように、腰だから、腰が悪い、下半身が、と言う考えではないためこのような良い結果を生むことができました。

あくまで全体のバランスです。解剖学的姿位と言いますが、それに近づけてあげるだけで多くの症状を取り除くことができます。

なので、筋肉の激しい硬縮以外は直接痛みの個所を触ることなどほとんど無いはず。そのようなことを長時間していれば、事故の元になりかねませんし、結局症状が戻るのだから通い続けないと行けなくなります。費用も時間も無駄です。

私もまだまだ勉強不足ですが、痛いところに触れたがる同業者が以上に多いことは悲しい事です。痛いところをマッサージしたい気持ちはわかりますが、そんなことで改善するならだれでもできてしまいます。

打撲などは痛い箇所に原因がある可能性はあるのでしょうが、それは私たちの範疇外の話です。

結局、この方は他に肩こり、首痛、ばね指、便秘、生理痛、産後の体重増加(体重が戻らない)など様々な不調を抱えていましたが、すべて改善できる感触はありました。すべての症状は繋がっているから。一緒に良くなっていくと思われます。

一つ一つ追っていたらきりがありません。こちらも精神的に疲れます(笑)

結局、残りの時間、ばね指の施術をしました。腕の捻じれを解消している為楽勝です。一回の施術でしたが曲がる様になりました。

これから継続して、骨格が安定するまでは計画的に施術していきます。

 

 

 

 

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