痛い箇所に固執しない

64歳 男性 会社員の症例

慢性的な腰痛持ちの方です。後は肩こり、首痛、冷え性他、内科的な症状も抱えておられます。

今回は初めての整体という事で、少し緊張気味、半信半疑な感じで来院されました。

特に期待はしてないけど、整体って受けたことが無いのでどうかと思ったとの事。

ここまではっきり言われると困るのですが(笑)やりがいあります。

 

検査の段階では骨格の歪みはもちろんの事、体全体が右に傾いています。

右肩の方が左よりも前に出ています。

そして万歳してもらうと、腰にピキッと来るそう。そこで、片手ずつ挙げてもらうと右を上げたときに腰に違和感が出ます。

こうなると、腰に影響を与えているのは手もあると言う事なんです。

だって万歳したら腰に来るんですもの。特に右手に問題がある。

そこで、右手の捻じれを調整してみました。そして万歳。あれ、腰がピキッと来ない。

 

立って歩いてもらいました。そうすると、来院する前までは気になっていた腰の違和感が無くなったそう。

腕からきてた腰痛だったわけです。

もちろん、土台は骨盤はじめ背骨など体の中心なのでそれも整える必要はありますが、もうほぼ腕だけで痛みがなくなってしまいました。

この後は座ったまま体のバランスを調整して初診は終わり。

本人はとても驚かれていました。だって今までは腰を揉んだり電気を当てたり。

効果が無いとは思いませんし、否定もしませんが、それでも良くならないなら原因は別にあります。

逆に、今回の場合、腕を施術して、骨格を調整した後に電気などを当てると、個人的には効果が上がるのではと考えてしまいます。

 

痛い箇所から離れた所に原因がある事がほとんどです。

そのような場所を特定してアプローチしていくことで、事故無く安全に痛みを緩和できることがほとんどです。

後は、骨格が良い位置を定着するまでは多少戻ったりはしますが、骨格が定着してしまえば再発しにくい身体になれます。

 

今回の症例でより一層確信しました。

慢性的な症状は、ほかに原因がある。痛い箇所に固執してはいけない。

今後も肝に銘じてやっていきたいと思います。

 

※打撲などの痛みは当然その場所が原因ですので、そのような症状に当院は対応しておりません。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です